2014/04/24

人生で初めて救急車を呼んだお話

どうしても書き留めておきたかったので、音楽の事以外でblogをφ(`д´)カキカキ



………




今日(4/23)、友達と1日遊んでルンルン気分で車で帰宅途中、道はそこまで混んでいなかったのだけど裏道を通って帰ろうとふと思い立ち、通ることに。
(最近は渋滞回避のため行きはよく通っていたけど、帰りは通らずにいたの)


裏道に入ると、200m位進んだ辺りで私の車の先を行く一台のチャリが左を走っているのが目に入り、視線をそのチャリから外しもう一度視線をチャリに向けると、チャリは姿を消していたの。


私は目を疑い慌ててその付近に行き、車を止めて見に行ってみると、チャリが約2m下、そしてまたその1m下の側溝へ人が転落しているのを発見…!!
その光景に目を疑い、チャリを運転していた人に「大丈夫ですか????!!」と声をかけ…


始めは反応が無くどうしようと思ったけど、「うぅ…」という声が。
意識はちゃんとあるようで、近づいたらその側溝に辛うじて前輪が引っかかり、押し潰されることを免れたお婆ちゃんが仰向けになって水に濡れながら横たわっている…


その光景を目の当たりにした私はまたまた慌て、たまたま側を通っりかかった一台の車を止めて助けを求め、その車に乗っていた女の人と右往左往しながら119へ電話し救急車を要請。
お婆ちゃんは私の問いかけにハッキリと答えられるよになり、「頭は打ってないけど、背中が痛い」と。


そんな騒ぎを聞きつけた近所の男の人がさらに助けに来てくれ、チャリンコを引き上げ、打ち所が悪かった時の為にお婆ちゃんをその場で動かないように静止させ、声をかけ安心させた。


救急車と消防車は思ってたよりも早く5分位で到着し、状況をみてハシゴでお婆ちゃんを自力で登らせ、救急車に乗せた。
その姿に一安心…


救急車を呼ぶ際、お婆ちゃんの名前と年齢を尋ね、どうやらお婆ちゃんは70歳の一人暮らしだと分かった。
買い物帰りだとみられて、チャリの荷台に乗せていたスーパーのビニール袋からヨーグルトやお団子、お菓子が側溝に落ち2cmほど溜まっていた泥水に浸かっていた…


私が目撃した事を救急隊に伝えると、お婆ちゃんが自転車を運転していたとなると、「怪我」だけではなく「事故」になるので、これから警察も現場検証に来ると言うことを伝えられ、助けた私を含め女の人と男の人はその場で待機することに。


10分もしないうちに警察も到着。
事故の詳細を尋ねられ現場検証にはいった。
その間お婆ちゃんを乗せた救急車は病院に行かず、まだ現場に留まっている…
なにやら病院の受け入れ先は決まってたようだけど、お婆ちゃんの身元の確認や荷物や自転車を引取りに来てくれる身内の人を探しているらしい。


無事身元も身内も分かり、救急車はサイレンを鳴らし出発していったのを見て助けた3人で胸を撫で下ろした。


どうかお婆ちゃんが大事に至りませんように…




現場検証も終わり、帰り道、色んな思いが頭を駆け巡った。



もし私がこの時間に通りかからなかったら…
もし私が裏道を通ろうと思わなかったら…
もし私がその現場を目撃していなかったら…
もしお婆ちゃんが仰向けではなくうつ伏せで倒れていたら…


あのお婆ちゃんは助かったのだろうか…?




お婆ちゃんに年齢を尋ねたら70歳と答えた。
そして私は「はっ」っとした。
私の母は70歳…
お婆ちゃんと同い年…
私にとっては「お婆ちゃん」ではなく、「お母さん」と呼べる歳なのだ。


母と混雑した電車に乗る機会があった。
母が座席に座っていた若い男の子の向かいに立った時、その男の子は「どうぞ」と母に席を譲ってくれた。
他人から見れば、私の母はもうお婆ちゃんなのだ。
私の中では56歳の年齢で止まっていた「お母さん」なのだけど。
最近膝が痛いだの言い出し、顔にシミやシワも増え薄々感じてはいたけど、もう「お婆ちゃん」なのだ。



警察の現場検証の際、お婆ちゃんが家に帰ろうと進んでいた方向は家とは逆方向だと分かった。
その点が腑に落ちないと警察官は言ってた。
何か買い物で買い忘れたのかもしれない。
遠回りをして自転車でも通りやすい道を走っていたのかもしれない。
でも痴呆症という可能性もある…


あのお婆ちゃんの様に母も自転車に乗る。
そして「昔と比べると自転車に乗るとバランスがとり辛くなった」と言う。


あのお婆ちゃんと同じようなことが私の母にも起きるかもしれない。
痴呆症になるかもしれない。
テレビなどで伝えられるお年寄りの事故や病気の情報を見て、漠然と自分の母にも起こるかもしれないと感じてたけど、今日ほどそれを意識したことはない。


どうしてもあのお婆ちゃんと母を重ねて考えてしまう…



日本人の寿命は平均で女の人で約86歳。
男の人は約79歳。
母に当てはめると、あと16年位しか生きられない。
もしかするともっと長生き出来るかもしれないけど。
健康で一緒に過ごせる時間はもっと限られている。
母より先に私が死ぬかもしれない。


そう考えると、この残された限られた一緒にいられる時間、何をどうやって親孝行出来るだろうか…



ちょうど友達と昼間話していた。
「親が動き回れるうちは一緒に旅行なりお出かけなりしていっぱい思い出を残した方がいいよ!ある程度の年齢になると、海外旅行なんて体力的に難しくなるから… 大分私は母と遠出するのは厳しくなってきたよ…」
と。


どうかみんなも悔いの残らないようにね…!



最期の時に「生まれて良かった」と思ってもらえるように何か出来たらいいな。



今日は一人のお婆ちゃんを助けたことから色々なことを考えさせられる短くて長い1日でした。




最期にもう一度…
どうかお婆ちゃんが大事に至らずご無事でありますように…

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